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CORE LINKS · DESIGN GUIDES

温度で寸法がどれだけ変わる?

組み付いたときは合っていても、温度が変わると寸法も変わります。伸びる量だけでなく、どこを基準に動けるかを整理しましょう。

棒の自由熱膨張。上が基準長さ、下が膨張後。同じ左端基準と拡大した長さ変化を表示。LT₀・αT₀ + ΔTΔL左端を基準
左端を位置の基準にした1本の棒の自由膨張です。上が基準長さL、下が温度変化後。赤ΔLを拡大表示しています。左端は位置の基準で、右端は軸方向に動ける条件です。

このガイドで分かること

  • 温度そのものと温度差を区別
  • 伸び・縮みと異材の差を読む
  • 自由に伸びる条件と拘束を分ける

青:入力条件の記号 / 赤:計算で求める量。図は概念図です。

  • L:基準温度での長さ
  • α:線膨張係数、ΔT:温度差
  • ΔL:長さの変化(冷却時は負)

下の数値は説明用の例です。各例のボタンから、数値・単位・モードを計算画面へ読み込めます。通常の計算リンクは入力例を読み込みません。

基準の長さと温度差を決める

Lは基準温度T₀での長さです。入力するΔTは使用温度TからT₀を引いた値。20°Cから60°Cなら+40、20°Cから0°Cなら−20です。

  • 組立・検査時と使用時の部材自体の温度
  • 長さの方向と、動かない基準位置

係数と動ける条件を確認する

αは材料・状態・方向・温度域に合わせます。μm/(m·K)と1/Kは数値が百万倍違うので、単位を確認します。この計算は温度が一様で、自由に伸縮できる線形モデルです。

実務で確認を深める

両端拘束や部品同士の押し合いでは、自由膨張量だけで実際の変位・熱応力は決まりません。温度勾配、接触、締結の滑り、座屈、樹脂の異方性やクリープも別に検討します。

ΔL=αLΔT、変化後L′=L+ΔL

温度を上げた場合と下げた場合を比べる

正のαなら加熱で長く、冷却で短くなります。結果の符号と、隣接部品への動く向きを一緒に確認します。

例:1 mの部材を20°Cから60°Cへ

入力する条件

  • L=1000 mm、α=12 μm/(m·K)(説明用)
  • ΔT=+40 K(温度差は40°Cと同じ)

計算結果

  • 長さの変化ΔL=+0.480 mm
  • 変化後の長さL′=1000.480 mm
  • ΔT=−20 KならΔL=−0.240 mm

α=12は特定製品の保証値ではありません。入力値を一定とした自由膨張の計算例で、拘束された部材の熱応力や変形を計算したものではありません。

説明用の数値・単位・モードをまとめて読み込めます。開いた後で自分の条件に変更できます。

相手部品との伸び差・すきまを確認する

同じ長さの2部材が同じ温度差を受け、同じ端を基準に自由に伸びるなら、先端の相対移動は両者のΔLの差です。すきまが開くか閉じるかは取り付け方向で変わります。

  • 例:α₁=23、α₂=12 μm/(m·K)、L=1 m、ΔT=40 Kなら差0.440 mm
  • 組立公差・初期すきま・基準位置・最高最低温度と合わせる

同じL・ΔTなら ΔL差=(α₁−α₂)LΔT

確認したことをメモする

確認漏れを減らすためのメモです。チェック数で安全・合格を判定するものではありません。内容は送信・保存しません。

参考情報・参考計算です。設計への適合性・安全性を保証するものではありません。実際の材料、部品仕様、使用条件を確認してください。