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CORE LINKS · DESIGN GUIDES

アルミにねじ止めしたい

「M6だからこのトルク」「アルミだから直径の何倍」と決める前に、何を押さえ、どこに力が流れるかを確認します。

止まりタップの断面図。有効かみ合い長さLeを表示。締付けトルクは別の上面図で示す。FpLeT上から見る断面図・不完全ねじ部は除外
止まりタップ穴の断面概念図。Leは完全なねじ山同士が実際にかみ合う長さです。入口の面取り、ねじ切りの不完全部、底の逃げは含みません。

このガイドで分かること

  • 締付けトルクと軸力の関係
  • 有効なかみ合い長さと、ねじ山の抜け
  • ねじ山以外に確認する接合部の挙動

青:入力条件の記号 / 赤:計算で求める量。図は概念図です。

  • T:締付けトルク
  • Fp:締付け軸力
  • Le:有効なかみ合い長さ

下の数値は説明用の例です。リンク先では通常の計算画面が開きます。「入力する条件」を入れて確認してください。数値は自動転記しません。

材質・ねじ・荷重を決める

同じアルミの呼び名でも、調質や製品状態で強度が異なります。接合する部品と、ねじを切る側の材料を分けて記録します。

  • アルミの合金・調質・温度、ボルトの強度区分
  • 呼び径・ピッチ・有効径、実際にかみ合う長さ
  • 外力の向き、繰り返し、振動、分解の頻度

トルクから軸力を概算する

ボルトは締付けによって伸び、部品を押さえます。トルク係数Kは、ねじ面の摩擦係数そのものではありません。実際の潤滑・座面・表面処理に合う値と、軸力のばらつきを使います。

Fp ≈ T / (K d)

例:軸力の大きさをつかむ

入力する条件

  • 締付けトルク T = 12 N·m
  • 呼び径 d = 10 mm
  • トルク係数 K = 0.20(仮定)

計算結果

  • 推定軸力 Fp = 6,000 N

12 N·mは推奨トルクではありません。同じ12 N·mでもKを0.15とすると8,000 Nになります。Kは確認した条件の範囲で比較し、最大軸力はねじ山・ボルトの強度、最小軸力は離間・滑りの確認に使います。

ねじ山とボルトを別々に確認する

このサイトのかみ合い長さ計算は、ねじ山の有効せん断面積をAs ≈ π dm Le / 3とする経験的な予備検討です。めねじ・おねじのせん断と、ボルトの引張を比較します。JISのねじ等級や詳細な山形を再現する強度保証ではありません。

例:最大軸力と仮定した許容値で比較

入力する条件

  • 最大軸力 F = 6,000 N、荷重係数 k = 1.5
  • 有効径 dm = 9.026 mm、ピッチ p = 1.5 mm、今回のLe = 15 mm
  • めねじ許容せん断80 MPa、おねじ160 MPa(仮定)
  • ボルト応力面積58 mm²、許容引張300 MPa(仮定)

計算結果

  • 比較用荷重 kF = 9,000 N
  • 必要かみ合い長さ ≈ 11.90 mm
  • ピッチ単位で切り上げ:8山 / 12 mm

80 MPaなどは説明用の入力で、A5052など特定材料の推奨値ではありません。kは荷重側に掛けており、許容値に含めた余裕と重複させないよう定義します。12 mmにすれば必ず安全という判定ではありません。

締結体として成立するか確認する

外力がそのままボルト1本に加わるとは限りません。部品とボルトの剛性、締付け軸力の上下限、接合面の摩擦で分担が変わります。

  • 接合面が離れないか、滑らないか、座面がつぶれないか
  • 薄いボスの割れ、縁までの距離、底付きや突き抜け
  • 繰り返し疲労、緩み、温度差、異種金属の腐食
  • 繰り返し分解するならインサートなどの方式も比較

確認したことをメモする

確認漏れを減らすためのメモです。チェック数で安全・合格を判定するものではありません。内容は送信・保存しません。

参考情報・参考計算です。設計への適合性・安全性を保証するものではありません。実際の材料、部品仕様、使用条件を確認してください。