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ねじ面と座面の摩擦を分けて計算する

技術計算(試験公開)

図の条件を確認し、入力例と結果を順番に見ていきましょう。数値を変更する操作は計算画面で行います。

1. 図で、何を調べるか確認する

ねじ面と座面の摩擦を分けて計算する

ねじ面の斜面と座面を、別々の摩擦として扱う計算です。

青は入力、赤橙は結果です。図は以下の固定の入力例を説明する模式図です。寸法や変形の比率を実物どおりに再現したものではありません。

2. 入力する値の例

計算する方向
何を入力する?

自分の機構と図の条件が一致する選択肢を選びます。方式を変えると、必要な入力や読む結果も変わります。

軸力から正作動トルク
軸方向の力 F
何を入力する?

押す・引く作用の大きさです。Nなどの力の単位で入力します。質量kgを入力する欄ではありません。

1,000 N
ねじの有効径 dm
何を入力する?

図の記号が示す部分の寸法を入力します。半径と直径、内径と外径、部材全長と支持間隔を区別します。

10 mm
リード(ピッチ×条数)
何を入力する?

図の記号が示す部分の寸法を入力します。半径と直径、内径と外径、部材全長と支持間隔を区別します。

1.5 mm
ねじ山の半角
何を入力する?

入力名の記号を図と照らし合わせ、対象の寸法・仕様・運転条件を確認します。例の数値は、自分の条件に置き換えます。

30 °
ねじ面の摩擦係数
何を入力する?

ねじ山の接触面に作用する滑り摩擦係数です。トルク係数Kとは別の値です。

潤滑、ねじとナットの組合せ、表面処理で変わります。メーカーは資料の範囲を超える場合もあるとしています。一般のボルトや全ての送りねじへ一律適用しません。座面の係数は別欄で指定します。

数値は接触・潤滑・温度などの条件に合わせて決めます。この表の初期値は入力例です。

0.15
座面の摩擦係数
何を入力する?

ねじ頭やナットの座面で滑るときの摩擦係数です。ねじ面のμとは別に、座面径と組み合わせて摩擦トルクを計算します。

表は試算用で、材料ごとの推奨値ではありません。座面の表面処理、潤滑、ワッシャー、再使用条件に合う試験値・指定値を使います。トルク係数Kをこのμへ転記しません。

数値は接触・潤滑・温度などの条件に合わせて決めます。この表の初期値は入力例です。

0.15
座面の等価摩擦直径
何を入力する?

図の記号が示す部分の寸法を入力します。半径と直径、内径と外径、部材全長と支持間隔を区別します。

15 mm

固定の説明例です。係数・物性値・比較基準は推奨条件ではありません。自分の条件は計算画面で入力します。

3. この例の計算結果

正作動・締付け方向トルク
2.23897 N·m
計算する軸力
1,000 N
リード角
2.7336 °

この例では軸力1,000 Nを入力して締付け方向のトルクを求めます。逆算するときは計算方向を切り替え、同じ摩擦・寸法条件で比較します。

4. どの式で求めている?

λ = atan(ℓ/(πdm)); μ′ = μ/cosα; cT = (dm/2)tan(λ+atanμ′)+μbDb/2; T = F cT; Tlower = F[(dm/2)tan(atanμ′−λ)+μbDb/2]

表の単位のまま式へ代入できるとは限りません。計算画面では、選んだ単位を内部の基準単位へ換算して計算しています。

この計算で扱う条件・含まれないもの

準静的なねじ面摩擦モデル。リードは多条ねじではピッチと異なります。ボールねじの転がり効率モデル、経験的トルク係数Kによる締付け軸力とは別です。座面の等価径と摩擦係数は実条件で指定。

自分の条件を入力する →

「この入力例を計算で試す」は例の数値を読み込みます。「自分の条件を入力する」は計算画面を通常どおり開きます。