斜めの吊り具には、どのくらい張力がかかる?
技術計算(試験公開)
図の条件を確認し、入力例と結果を順番に見ていきましょう。数値を変更する操作は計算画面で行います。
1. 図で、何を調べるか確認する
2本の吊り具で左右対称に吊るす例です。角度θは鉛直線から測ります。
荷物の質量m、本数n、鉛直からの角度θを入力します。不均等な分担はこの図の条件とは異なります。
- 吊り荷全体の質量 m
- 100 kg
- 均等に負担する有効本数 n
- 2本
- 鉛直からの角度 θ
- 30 °
- 荷重に掛ける比較倍率 k
- 1
- 1本の比較用使用荷重(力)
- 1,000 N
橙のTは1本あたりの張力です。吊り具が寝るほど、張力と横に引く成分が増えます。
- T · 1本あたりの張力 T
- 566.187 N
- 1本あたりの水平分力
- 283.094 N
- 入力した比較用使用荷重に対する比
- 56.6187 %
Two symmetric sling legs support the load. Angle θ is measured from vertical.
Enter mass m, leg count n and angle θ from vertical. Unequal sharing differs from this model.
- Total lifted mass m
- 100 kg
- Effective equally loaded legs n
- 2 legs
- Angle θ measured from vertical
- 30 °
- Comparison load multiplier k
- 1
- Working-load force for one leg, for comparison
- 1,000 N
Orange T is tension in one leg. Flatter slings increase tension and horizontal components.
- T · Tension T per effective leg
- 566.187 N
- Horizontal component per leg
- 283.094 N
- Fraction of entered working load
- 56.6187 %
青は入力、赤橙は結果です。図は以下の固定の入力例を説明する模式図です。寸法や変形の比率を実物どおりに再現したものではありません。2. 入力する値の例
吊り荷全体の質量 m何を入力する?対象物の質量です。必要に応じて一緒に動く治具や荷物も含めます。kgは質量、Nは力で、同じ量ではありません。 | 100 kg |
|---|
均等に負担する有効本数 n何を入力する?自分の機構と図の条件が一致する選択肢を選びます。方式を変えると、必要な入力や読む結果も変わります。 | 2本 |
|---|
鉛直からの角度 θ何を入力する?入力名の記号を図と照らし合わせ、対象の寸法・仕様・運転条件を確認します。例の数値は、自分の条件に置き換えます。 | 30 ° |
|---|
荷重に掛ける比較倍率 k何を入力する?計算対象の荷重またはモーメントに掛ける比較倍率です。 初期値や表は規格の安全率ではありません。使用する設備・荷重・規格から指定し、衝撃や偏荷重をこれだけで補えると考えないでください。 数値は接触・潤滑・温度などの条件に合わせて決めます。この表の初期値は入力例です。 | 1 |
|---|
1本の比較用使用荷重(力)何を入力する?比較に使う応力の基準です。降伏応力と許容応力は同じではなく、材料の状態と使用条件・安全率などに合わせます。 | 1,000 N |
|---|
固定の説明例です。係数・物性値・比較基準は推奨条件ではありません。自分の条件は計算画面で入力します。
3. この例の計算結果
- 1本あたりの張力 T
- 566.187 N
- 1本あたりの水平分力
- 283.094 N
- 入力した比較用使用荷重に対する比
- 56.6187 %
角度は鉛直から測ります。傾きが大きいほど張力と横方向の分力が大きくなります。この例の2本は対称・均等分担としています。
4. どの式で求めている?
T=kmg/(n cosθ); H=T sinθ.
表の単位のまま式へ代入できるとは限りません。計算画面では、選んだ単位を内部の基準単位へ換算して計算しています。
この計算で扱う条件・含まれないもの
静的・対称・等分担する理想配置です。角度は水平からではなく鉛直から測ります。実際の有効本数は吊り具の表示・配置・重心で確認し、4本だから4等分と自動判断しません。偏心・掛け方・曲げ・端末・吊点・衝撃・玉掛け手順や適法性はこの計算では判定しません。
材料や断面の値が分からないとき
材料の物性値を確認する →
「この入力例を計算で試す」は例の数値を読み込みます。「自分の条件を入力する」は計算画面を通常どおり開きます。